本から本へつながる書評ブログ『淡青色のゴールド』

読書家の経営コンサルタントのdaisuketによるブログです。一冊ずつ丁寧に書評しながら合わせて読むと面白い本をご紹介します。

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記憶に残りやすい「同時並行多読」とコンサルタントの勉強法

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記憶に残りやすい「同時並行多読」とコンサルタントの勉強法

はじめまして。daisuketと申します。本ブログでは初投稿となります。どうぞ宜しくお願いいたします。

本ブログでは書評や本を読んで考えたことなど読書にまつわる話を書いていく予定ですが、まず第1回目となる本記事では、私自身の読書スタイルやそれをどのように普段の学習につかっているのかなどをご説明します。

 

 

現在の読書状況

私がどのような読書スタイルを持っているのかからご説明します。そこまで大した読書家という訳ではなく、単なる本好きなのですが。

 

読書量

年間70〜90冊程度の本を読んでいます。毎年100冊ぐらい読めたら良いなぁと思ってなんとなく目標にしてはいるのですが結局70〜90冊程度に落ち着きます。2020年も3ヶ月が終了しましたが本日時点での読了数は22冊なので現状88冊ペースでいつも通りですね。

 

読書ジャンル

小説、ノンフィクション、学術書、思想書、実用書、ビジネス書など幅広く読みます。漫画も読みます。年々幅が広くなってどんな本でも読めるようになってきました。小説のジャンルも幅広くドストエフスキーからライトノベルまで何でも読みますが、あえて言うなら歴史小説ほ割合高めです。ここ数年はSFに入門しつつあってちょこちょこと手を出しています。

 

読書スタイル「同時並行多読」

紙の本と電子書籍を組み合わせながら何冊もの本を同時に読みます。この本の読み方を「同時並行多読」と名付けています。仕事用のバッグに入れて移動中に読む本、満員電車で本が出せないときや本のちょっとした隙間時間にささっと読む電子書籍、家や休日のカフェで読む本、寝る前にベッドで読む本など、本を読むシチュエーションごとに読んでいる本が異なります。

昔は一冊の本を読み通さないうちに次の本に進むのは気持ち悪かったのですが、就職して電車移動や隙間時間が増えたことなどから徐々に腰を落ち着けて読める時間ばかりではなくなり、その時々で読みやすい本を読むことを重視する中で現在のような読み方になりました。

いまではかえってこの読み方を覚えてよかったと思っています。それは現在の私のような同時並行読書の方が本の内容が頭に残りやすいと感じているからです。なぜかというと、隙間時間も活用しながら同時並行でたくさんの本を読むと一度に本を読むページ数は少なくなり、時には1ページや2ページだけ読んで閉じるということもあります。次に本を開いたときには「前にどこまで読んだのか、どんな話だったのか」を思い出しながら読むことになるわけですが、細切れの読書時間を繰り返すことや、別の本の記憶とごちゃまぜにならないように頭の中で整理しながら読むということが自然と行われるようになり、結果として一冊の本について何度も思い返しながら読むことにつながります。これによって結果的にその本の内容が頭に残りやすいのではないかと考えています。

 

同時並行多読による学習や思考への活用

同時並行多読による効果は単純に一冊の本の記憶が残りやすいということに留まりません。その効果を活用して私は自身の学習や思考を深めることにも活用しています。

私は普段経営コンサルタントとして働いているのですがコンサルティングという人の相談に乗ったり、クライアントの課題解決を行うためには勉強し続けることが大切です。コンサルタントになるために必要な能力はいくつもありつつも、大体は鍛えることが可能なのですが、個人的に素質レベルで大切だと感じるのは「勉強が好きである」ことと「考えるのが好きである」ということです。

私は読書を学習や考えを深めることにも活用しているのですが、どのような本を同時に読むかによってその効果が変わってきます。

 

一つのテーマを一気に勉強したいとき

関連するテーマの本を何冊も同時に読みます。例えばサブスクリプションサービスという近年流行っているビジネスモデルについて一気に学びたいと考えたとします。その時はまず「サブスクリプション」に関する本を探します。ビジネスモデルについて解説してある本や事例を紹介している本、サブスクリプション型のビジネスを運営している人自身が書いた本などいくつかを購入したらそれらを同時に読んでいきます。同じテーマ、あるいは似たテーマの本を読んでいくとどの本でも共通して重要だと言われている本質的な部分が早く理解することができたり、あるいは著者によって見方の異なる部分などが一気に理解することができるようになります。

 

多様なジャンルの視点から考えを深めたいとき

特定のテーマについての勉強をしたいときには同じテーマの本を同時に読みますが、そのような特定のテーマがないときには私は同時期に読む本としてはなるべく様々なジャンルの本を選ぶようにしています。SFと文化人類学の本と哲学書と小説家のエッセイを同時に読む、というような形です。

まったく異なるジャンルの本を読むことで単純に気分転換にもなるのですが、たまに起こるのが異なるジャンルの本のはずなのに同じことが指摘されていることに気づくということです。

例えば以前、脳科学に関する本を読んだときに面白いと感じた「人の意識は習慣が作る」という話と、棋士の羽生善治さんのエッセイで語られていた「直感力は習慣の積み重ねによって鍛えられる」という話や、とある学者同士の対談集で話されていた「意識はいつ生まれるのか、赤ちゃんの時期にはまだ意識の無い不思議な時期があるのではないか」というような話が頭の中でリンクされて、「意識」や「習慣」というキーワードについて自分なりの考えが深まるということが起こりました。そうして一度自分の中で深く考えたテーマについては、次にまた全然別の本やテレビなどでそれらのキーワードに関する話題に触れたときにすぐに思い出して考え続けることができます。読んだ本の内容をすべて覚えておくことは難しいですし、その必要もありませんが、思考したことについてはなかなか忘れないものです。

こちらの読み方については勉強をしたい、思考を深めたいという目的志向でやっているのではなく、どちらかというと趣味です。考えることが趣味。いろいろな所で考えたことがつながっていくことが楽しいのです。

 

読書管理

本の内容を覚えていくということに関連して読書管理についてもお話します。読んだ本についてはブクログを利用して管理しています。読書管理のサービスというとブクログか読書メーターあたりが有名所かと思いますが、私はかれこれ10年以上ブクログを利用しています。単純に自分の読書の記録というか数字面で自分の読書歴を眺めたいという観点であれば読書メーターの方が優れているとは思います。例えば読んだページ数だったりなかなか本読んでるだけじゃ分からないし、自分以外に何の価値があるんだというような数字まで計測してくれるようですので。

ただ、私はブクログ。なぜブクログを選んだのかというと利用し始めた大学生当時に、ブクログの創業者の家入さんのことがわりと好きだったということが一つと、もう一つがより重要なのですがブクログのコンセプトが好きだったんですよね。それは「人の本棚を見るのって楽しい」というもの。これは確か創業者の家入さん自身が人の部屋を訪れたときに本棚を眺めるのが好きだというところから発想したという話を当時読んで、もうめちゃくちゃ共感したわけです。漫画にしろ本にしろその人の趣味が表れていて面白いし、自分の本棚、つまりは読んできた本というのも自分を表す一つの材料なのではないか!と私は強く思うのです。だからWeb本棚サービスであるブクログを選びました。単純に自分が読んだ本の表紙が並んでいる様子をWeb上で見られるの楽しいです。もしこれからWeb上で読書管理をしていこうという方はぜひご自身の好きなサービスを選んで始めてみてください。

ちなみに私は漫画もそれなりに読むのですが、漫画はブクログには登録していません。何を読んだのか、という観点であれば漫画を登録していくことも有りだと思うのですが年間100冊という目標の進捗を確かめる目的もあるので漫画は除外ということにしています。

 

まとめ

以上、本記事では私自身の読書スタイルについてご紹介しました。ブクログが「人の本棚を見るのって楽しい」という発想から出ているとすれば、私は読書スタイルも人それぞれであり、そのこだわりを知ることは楽しいと思うのです。

私自身の読書スタイルで参考になる部分があれば嬉しいですし、「私はこんなスタイルで読書を楽しんでるよ」という感想などもぜひお聞かせいただけると嬉しいです。