本から本へつながる書評ブログ『淡青色のゴールド』

読書家の経営コンサルタントのdaisuketによるブログです。一冊ずつ丁寧に書評しながら合わせて読むと面白い本をご紹介します。

📖 200万冊以上が読み放題!Kindle unlimited 30日間無料体験 📖
当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

書評『誰のためのデザイン?』ユーザーエクスペリエンス(UX)概念提唱者の分かりやすく骨太な必読書

スポンサーリンク

書評『誰のためのデザイン?』ユーザーエクスペリエンス(UX)概念提唱者の分かりやすく骨太な必読書

こんにちは。書評ブログ「淡青色のゴールド」へようこそ。本記事は認知科学者D・A・ノーマン博士の『誰のためのデザイン?』の書評記事です。ものづくりやグラフィックなど狭義でデザインに関わる人だけでなく、仕事や日常生活も含め「人に何かを伝える」ということを考えたい方には広く読んでいただきたい本です。

 

内容紹介

本書はアメリカの認知科学者ドナルド・アーサー・ノーマン氏による著作です。副題には「認知科学者のデザイン言論」と冠されており、人間は物事をどのように認識するのかという認知科学の知見からデザインを捉え直す視点が提唱されています。ユーザーインターフェース、ユーザビリティ、ユーザーエクスペリエンスなどユーザー視点で発想することが重要であることは昨今では当たり前の視点のようにも思いますが、実はノーマン氏による本書がそうした考えを広めていくのに大きな影響を果たした作品であり人物です。ノーマン氏はWebユーザビリティ界隈の第一人者であるヤコブ・ニールセン氏と共同でコンサルティング会社「Nielsen Norman Group」も設立しており、ユーザーエクスペリエンスなどの概念は同社が定義し、提唱し始めた概念でもあります。約500ページ程とかなり文量のある本ではありますが、事例解説なども多く、文章もユーモアに富んでいるため堅苦しくなく読み進めることができます。使う側、見る側の視点に立って考えるというのはどんな仕事をする際にも重要な視点ですので、提唱者による重要著作をぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

Amazonの内容紹介から引用します。

MITの博士でさえ戸惑う悪しきデザインの例,例,例…。日常の道具から巨大装置まで,使いにくく,ミスを生みやすいデザインが満ちあふれているのはなぜか。それをどう改善すべきか。第一級の認知心理学者がユーモアたっぷりに論じた痛快な本。

「…私は引いて開けるドアを押してしまったり、押して開けるドアを引いてしまったり、横に滑って開くドアに正面から突っ込んでいってしまったりする…」
これは、本書の冒頭で語られる著者の失敗のひとつである。こうした失敗を、普通の人間なら単なる自分の「ついうっかり」として見逃してしまうところなのだが、著者は見逃さなかった。それは彼が認知科学者として数多くの産業事故の研究を行い、多くの事故が人間による操作ミスの一言でくくられてしまうことに疑問を持っていたからである。
著者ドナルド・A・ノーマンは、認知心理学者であり、ヒューマンインタフェース研究の草分け的存在だ。そして本書は、電話機、パソコン、蛇口、コンロなど、私たちの身の周りにある道具と人間の関係を真剣に考える、道具の心理学の本である。

新技術を使った道具についていけなかったり、すぐに使い方を忘れたり、間違えてしまったりするとき、私たちは使えない自分を責め、恥じ入ることが多い。しかし、その態度は間違いであり、原因は道具のデザインにある、と著者は主張する。
「デザイナーは、起こり得るエラーが実際に起こることを想定した上で、そのエラーが起こる確率と、エラーが起こった時の影響が最小になるようにデザインしなければならない…」
この発想こそ、現代ヒューマンインタフェースの根底にあるユーザー中心のデザイン原理であり、本書はこのデザイン原理について一般を対象に初めて語られた代表的著作である。

本書では、まず身の回りにある道具にどのような問題点が隠されているかを考察し、道具を使う人間についての行為や知識に関する認知心理学的な分析を行う。さらにユーザーにとって良いデザインとは何か、なぜデザイナーは良いデザインができないのか、と分析を進め、これらを踏まえた上で、ユーザー中心のデザインの7つの原則を提案する。

学術的には高度な内容であるにもかかわらず、その語り口調は軽快でわかりやすい。本書自体、大変ユーザーフレンドリーなのである。すべてのデザイナーにわかってもらいたい。そうした彼の考えが貫かれた1冊だ。(松本浩二)

本書の構成

本書の目次は以下のようになっています。

第1章
 毎日使う道具の精神病理学
 今日の機器の複雑さ
 人間中心デザイン
 インタラクションの基本原則
 システムイメージ
 テクノロジーの逆説
 デザインの挑戦

第2章
 日常場面における行為の心理学
 人はものごとをどのように行なうか―?実行と評価におけるへだたり
 行為の七段階理論
 人間の思考―ほとんどは潜在意識的
 人間の認知と情動
 行為の七段階と三つの処理レベル 語り手としての人間
 間違ったもののせいにする
 自分を責めてしまうという誤り
 行為の七段階理論―七つの基本的なデザイン原則

第3章
 頭の中の知識と外界にある知識
 不正確な知識にもとづく正確な行動
 記憶は頭の中の知識である
 記憶の構造
 近似モデル―実世界における記憶
 頭の中の知識
 外界にある知識と頭の中の知識のトレードオフ
 複数の人、複数の機器の中の記憶
 自然な対応づけ
 文化とデザイン―自然な対応づけは文化によって変わる

第4章
 何をするかを知る―制約、発見可能性、フィードバック
 四種類の制約―物理的、文化的、意味的、論理的
 アフォーダンス、シグニファイア、制約を日常のモノに適用する
 望ましい振舞いを強制する制約
 慣習、制約、アフォーダンス
 蛇口―デザインのケースヒストリー
 音をシグニファイアとして使う

第5章
 ヒューマンエラー?いや、デザインが悪い
 なぜエラーが起こるのかを理解する
 意図的な違反
 二種類のエラー―スリップとミステーク
 スリップの分類
 ミステークの分類
 社会的、制度的圧力
 エラーを報告する
 エラーを検出する
 エラーに備えてデザインする
 良いデザインでは充分でないとき
 レジリエンス・エンジニアリング
 自動化のパラドックス
 エラーに対処するためのデザイン原則

第6章
 デザイン思考
 正しい問題を解決する
 デザインのダブルダイヤモンドモデル
 人間中心デザインプロセス
 私がたった今述べたこと? 実際にはそうはいかない
 デザインの挑戦
 複雑さは良いことだ。悪いのは混乱だ
 標準化とテクノロジー
 わざと難しくする
 デザイン―人々のためのテクノロジーを開発する

第7章
 ビジネス世界におけるデザイン
 競争圧力
 新しいテクノロジーが変化を強いる
 新製品を導入するまでにはどのくらいの時間がかかるか
 イノベーションの二つの形態―漸進的と急進的
 日常のモノのデザイン(誰のためのデザイン)―? 1988年~2038年
 本の未来
 デザインの道徳的義務
 デザイン思考とデザインについての思考

本書をオススメする人

本書は特に以下のような方にオススメです。

  • ユーザーインターフェース(UI)デザインやユーザビリティなどに業務で関わる
  • ものづくりや事業・サービス開発、あるいはそれらのマーケティングに関わる
  • 広くデザインや伝えることに関心のある人

間違う人が悪いのではなく、デザインが良くないのである

本書で強調される重要な視点は、この一言につきます。

間違うのはデザインが悪いからだ。

例えばみなさんは以下のような経験をしたことはないでしょうか?

  • 新しい電化製品やアプリの使い方がよく分からない
  • 街なかで出会う水道やウォシュレットの使い方が分からず戸惑う
  • 旅先のホテルのドアの鍵の開け方が分からなくて困る

そして、周囲の人が当たり前のように使っているものの使い方が自分だけ分からないという状況になると多くの人は「自分が悪い」と考えてしまいがちです。

しかし、本書はそれにハッキリとNoを突きつけます。使い方が悪いのはデザインが悪いからである、と。周囲の人が当たり前のように使えているのも、単に使い方に慣れてしまったから使えているだけであって、自分だけ理解力が乏しいということではないのです。

私は昨年引っ越しをしたのですが、実際に新居の洗面台のお湯の出し方が分からずかなり戸惑いました。

洗面台の蛇口の写真

我が家の洗面台の蛇口

右側に倒すことで水量の調節で、上下のスライドで水かお湯かの選択と温度の調節であるということはわかったのですが、お湯を出すには上に向ければ良いのか、下に向ければ良いのか、パッと見て分かるでしょうか。

 

正解はレバーを上に倒すとお湯、下に倒すと水です。

 

私は最初下に「H」上に「C」と書かれているので「H」である下側に向ければお湯だろう、と判断したのですが、実は逆でした。よく見れば左側に線がデザインされています。上に倒すと「H」がこの線の横に位置することになるので、それが「お湯を出す」ということを意味しているようです。実際に上に倒してお湯が出るという事実に最初はかなり戸惑いながらしばらく眺めていて、やっと理解したのですが、水道という何ができる道具なのかはユーザーとして理解しており機能数も多くない(水量と温度調節だけ)ものであるにも関わらず、その使い方を直感的に戸惑わせてしまう。こういう事例を本書では「良くないデザイン」としています。実際私はこれまで何度も引っ越しをしていますし、自宅以外でも何十種類も水道を使ってきていますが、お湯の出し方が分からなかった水道はこれが初めてです。

本書では、上記でご紹介したような実際の事例も多数紹介しながら具体的にわかりやすく「良いデザインとは何か」という話が進んでいきます。

「デザイン」という言葉はさまざまな場面で広く使われているため、この言葉自体にどのようなイメージを持っているかも人それぞれだと思いますが、本書で語られるのはデザインというのは単に見た感じがカッコいいとか、オシャレであるということではないということです。

人はどのように認識し、作業するか-行為の七段階理論

なぜユーザーが使い方を間違えるようなデザインが生まれてしまうのか、という問題を認知科学者であるノーマン氏は「そもそも人はどのように物事を認識するのか」という観点から問い直します。人の認識を捉え直すことで、どんな間違いが起こりうるのかを考えることができるようになります。そうすることえで間違いが起こりにくいデザイン、つまり良いデザインとはどのようにするべきなのかが考えられるようになる、ということです。

こうした論理を確かなものとする論拠として本書では認知科学、認知心理学の研究成果を紹介しつつデザイン業務に落とし込む時にはどのような視点を持てば良いかが語られていきます。印象的だった点を少し具体的に紹介してみましょう。

例えば、道具を使うなど人が何かの作業をするときを分析する視点として「行為の七段階理論」というものが紹介されます。

1. ゴールの形成(ゴール)
2. 意図の形成(実行)
3. 行為の詳細化(実行)
4. 行為の実行(実行)
5. 外界の状況の知覚(評価)
6. 外界の状況の解釈(評価)
7. 結果の評価(評価)

人が道具を使ったりする際にはこの7つの段階のそれぞれで戸惑いや間違いが発生する可能性があります。そのため、デザインをする上では、7つの段階それぞれに問題がないかを確認するために、以下のような点を問いながらデザインを行っていくことが有効であるといいます。

1. 装置の機能を見きわめられるか?
2. どんな操作をすることができるかを知ることができるか?
3. 意図を実際の行為に対応づける関係を見つけられるか?
4. その行為をすることができるか?
5. 対象システムがどんな状態であるか分かるか?
6. システムの状態と解釈の間の対応づけが分かるか?
7. 問題になっているシステムが期待通りの状態にあるかどうかを言えるか?

例えば、先程私がご紹介した「お湯の出し方が分からなかった水道」で言えば、水やお湯を出すことができるという1段階目はクリアし「お湯を出したい」という意図を達成することができるはずの道具であることも認識して2段階目もクリアできましたが、「上下どちらに倒せば良いか分からない」という実際の操作方法詳細を理解する3段階目で躓いてしまった、ということになります。その後実際にお湯を出したつもりの操作をしてみたところ(4段階目)、実際に出てきたのは水でした(5段階目)。それで「下に倒すと水が出るのか…?」と解釈せざるを得ないので(6段階目)、「下ではなく上に倒さなければならなかったのかな」と水が出てきてしまった状況に対しての評価を行うことになりました(7段階目)。

こうした操作と評価を経て「じゃあ上に倒せばいいんだな」と正しい理解を導き出していくことはできますし、実際にそのような形で「慣れて理解すること」に依存している道具や説明というのは考えてみれば世の中に溢れているように感じますが、「いやいや最初から分かるように作ろうよ!それこそが良くデザインするということだよ」というのが本書の主張です。至極真っ当な考え方ですよね。

良いデザインと良くないデザインとは?

本書でノーマン氏が考える「良いデザイン」とはどういうものでしょうか。本書の中からいくつかのポイントにまとめることができます。

①可視性

目で見ることによって、ユーザは装置の状態とそこでどんな行為を取りうるかを知ることができる。また、必要とされる知識は外界においておくこと。必要なものをすべて頭の中に入れておくことを要求してはならない。しかし、ユーザが操作を学習して知識を頭の中に取り込んだときには、より効率的に操作ができる余地を残しておくこと。

②よい概念モデル(ユーザビリティ界隈では最近は「メンタルモデル」の語の方がよく使われますね)

デザイナーは、ユーザにとってのよい概念モデルを提供すること。そのモデルは、操作とその結果の表現に整合性があり、一貫的かつ整合的なシステムイメージを生むものでなくてはならない。

③よい対応づけ

行為と結果、操作とその効果、システムの状態と目に見えるものの間の対応関係を確定することができること。

④フィードバック

ユーザは、行為の結果に関する完全なフィードバックを常に受け取ることができる。

特に①可視性と④フィードバックは非常に重要だと感じます。見て理解することができ、実際に操作を行った際に適切な反応がある、ということです。

例えばWeb上でよく戸惑うことの一つとして各種申込みや決済などの「フォーム入力」があります。初めて見たフォーム入力画面で、数字は半角でも良いのか全角ではないといけないのか、パスワードを作成する際に英数字だけなのか記号もありなのか必須なのか、電話番号のハイフンは要るのか要らないのかフォームによって統一されていないこのようなルールについて説明が一切ないにも関わらず後からエラーですと言われると「最初に説明してくれよ」と思いますよね。可視性が足りない例と言えます。

また、エラーが発生した際に、どの項目がどのような理由でエラーだったのかがよくわからないというフォームもあります。これはフィードバックが適切でない例と言えますね。

具体的で細かい例を出しましたが、実際にこのような細かな場面のストレスによってユーザーが離れてしまうということは非常によくあることです。

「良くないデザインとは何か?」を考えてみることで逆説的に良いデザインとは何かを浮き彫りにする、という視点からの書き方もなされている箇所も印象的でした。

対象となるものを目に見えなくする
恣意的にする
一貫性をなくす
操作を分かりにくいものにする
無作法にする
操作を危険なものとする

このようなデザインは確かに使いにくそうだと感じると思いますが、実際に自分がデザインを行ったものを振り返って該当しているものがないかチェックしてみてください(職業としてのデザイナーでなくとも、例えば何らかの資料を作成する場面などを思い浮かべても良いと思います)守れていないものがあった、という方も少なくないのではないでしょうか。

伝わらないのは伝える側の責任

本書はデザインに関する専門書ということで工業デザインに関わる人やあるいはWebや紙などの文書やグラフィックのデザインに関わる人など業務としてデザインに関わる人に活きる本であることは間違いありませんが、必ずしもデザイナーではなくとも十分に読む価値のある本だと感じます。良いインターフェースデザインについての視点を学ぶというのは、広く人にうまくものを伝えるということに通じます。人に何かを伝えたり、伝えられたりというのは、コミュニケーション能力の重要性がこれだけ叫ばれる現代社会において誰にとっても重要な視点だと言えるからです。

「伝わらない」というのは多くの人が抱える悩みだと思います。例えば私は普段NPO等の非営利の活動をしている方とお仕事をすることが多いですが、多くのNPOが自分たちが取り組んでいる事業の重要性や社会課題の深刻さが「伝わらない」ことに課題を感じています。

そもそも伝わりにくかったり、理解されにくい問題だからこそ社会問題となっているのであるという側面もありますが、本書の教えを適用すれば「伝わらないのは伝える側が適切に伝えることができていない」ということになります。

「情報発信はしているのに誰も共感してくれない」と嘆いたり諦めたりする前に、伝える・伝わるとはどういうことなのか、を一度根本から捉え直してから表現の仕方を考えてみる、という姿勢も重要なものだと感じます。

まとめ

よくデザインする、ということは使う人を思い遣ることだと言えます。多くの人がよいデザインをする視点で仕事をこなしていくと、生活しやすくなる場面は増えていくのではないでしょうか。
言うなれば「良いデザイン」は情けは人のためならず的な視点に通じるのでは、と。本書を読み終わり(初読は10年近く前ですが)タイトル『誰のためのデザイン?』を改めて眺めてそんな事を考えます。

『誰のためのデザイン?』を読んだ人にオススメの本

最後に本書を読んだ方や興味を持った方にオススメの本をご紹介します。

Susan Weinschenk『インターフェースデザインの心理学 第2版』

心理学の知見を元に良いデザインとは何かを考えるという点では『誰のためのデザイン?』とも似ていますが、本書はよりウェブやアプリなどのユーザーインターフェースを意識した内容となっています。また、全10章100個のトピックに分かれているのですが、一つ一つのトピックは1ページから長くても5ページほどにまとめられており、興味深い事実を次々とテンポよく読んでいくことができます。続編も出ている非常に人気の本です。

Robin Williams『ノンデザイナーズ・デザインブック』

デザインに関する本としては非常に有名な本です。タイトルの通り非デザイナーに向けて、非デザイナーであっても理解しておくべきデザインの基本原則(「近接」「整列」「反復」「コントラスト」の4つ)を非常に分かりやすく解説してくれます。私自身もWebディレクターとして働いていた際にデザイン本としては一番最初に手にした本でした。激しくオススメです。

鈴木宏昭『教養としての認知科学』

『誰のためのデザイン?』を読んで認知科学自体に関心を持った方にオススメなのが、『教養としての認知科学』です。著者の鈴木さんは青山学院大学教育人間科学部で教授を務める認知科学者で、一般向けの分かりやすい研究解説本を何冊も書かれている方です。ブルーバックスから出ている『認知バイアス』も面白いのですが、青学・東大での人気講義を書籍化したという本書は特にわかりやすくまとまっています。

池谷裕二『脳には妙なクセがある』

私たちの認識や意識については認知科学以外にもさまざまな側面から研究が進んでいます。本書は脳研究者の池谷裕二さんがその研究成果をわかりやすく、というよりも面白おかしく解説してくれている本です。本書では会話における伝える・伝わるとはどういうことかという点も考察されていますので、『誰のためのデザイン?』と合わせて読むことでコミュニケーションやデザインについてより深めて考えることができるでしょう。

書評も書いておりますので良ければお読みください。

 

daisuket-book.hatenablog.com

 

近藤 隆雄『サービス・マネジメント入門』

『誰のためのデザイン?』はデザイナーでなくともどんな仕事に関わっている方にもオススメできる本なのですが、特にご自身が関わっているのがモノづくり(製品)ではなく、サービスであるという方の場合は、形ある製品について考えるのとどのような違いがあるのかという視点を一度学ぶこともオススメです。基本的なことから分かりやすく書いてある本書や、その他にも「サービス・マーケティング」「サービスデザイン」等のキーワードで検索して気になる本を手にしてみると良いでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。