淡青色のゴールド

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星野源のエッセイ本の出版順、オススメの順番をご紹介

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星野源のエッセイ本の出版順、オススメの順番をご紹介

こんにちは。書評ブログ「淡青色のゴールド」へようこそ。本記事では「星野源のエッセイを出版順、オススメの順番をご紹介」と題し、星野源さんのエッセイについて出版順とオススメの読む順番を内容紹介とあわせてお伝えします。

 

ファンになった方にはぜひエッセイやラジオでもっともっと星野源を知ってほしい

星野源さんはさまざまな仕事の仕方で活躍されていらっしゃいます。音楽家・歌手業、俳優業、そして文筆業。最近星野源のファンになる方、というのは俳優業から入るか、歌手業から入るかという方が多いのではないでしょうか。私自身は歌手・星野源を知ったのが最初でした。それ程昔からファンだったわけではなく『SUN』を知って、そのコード進行とメロディーライン、曲全体の雰囲気で一気に惹き込まれました(私は趣味でアコギを弾くのでそのギターの上手さにびっくりしたのですが、ソロデビュー前はインストバンドのギタリストだったことを知ってなるほど!と納得したのでした)

テレビで星野源さんを知って、もっと彼のことを知りたいと思った方がたどり着くのが「ラジオ」と「エッセイ」かと思います。(もちろんこちらから入るという方もいらっしゃると思いますが)

ラジオ(星野源のオールナイトニッポン)も、星野源の魅力が詰まっていて、とてもオススメです。ラジオ番組の作り方にも星野源ならではのこだわりが感じられてとても面白いです。リスナーから募集された原案を元に星野源とスタッフが寸劇を演じるコーナーがあったり、CMに入る際の「ジングル」をリスナーから募集するなど、「演技」「音楽」という星野源の仕事のいろいろな魅力やこだわりやそうしたものへの「好きな気持ち」がたくさんつまっています。下ネタやくだらない話も多いですが、不快な下品さはなく、安心して楽に聴くことができます。

そしてエッセイです。エッセイの文章の中で本人が何度も触れているのですが、星野源さんは「文章で表現すること」や「書くことを仕事にすること」をとても大切に考えていて、丁寧に向き合ってきています。元々文章を書くことがとても好きだったとか、得意だったということではなく、むしろあまり得意ではないけれどやってみたい・好きだという気持ちで仕事として継続してきた姿勢にはとても共感しますし、その時々で仕事や生活や、自分自身にどのように向き合いながら歩んできたのかを感じ取ることができ、さらに星野源さんのことを知ることができますので、ぜひ手にしていただきたいです。

星野源エッセイの出版された順番

星野源さんのエッセイの出版順は以下の通りです。

  1. そして生活は続く(単行本:2009年9月17日 文庫本:2013年1月4日)
  2. 働く男(単行本:2013年1月17日 文庫本:2015年9月2日)
  3. よみがえる変態(単行本:2014年5月9日 文庫本:2019年9月3日)
  4. いのちの車窓から(単行本:2017年3月30日 文庫本:2022年1月21日)

なお、星野源さんはエッセイ以外にも対談本も出版されています。対談本も含めると以下の順番となります。

  1. そして生活は続く(単行本:2009年9月17日 文庫本:2013年1月4日)
  2. 働く男(単行本:2013年1月17日 文庫本:2015年9月2日)
  3. よみがえる変態(単行本:2014年5月9日 文庫本:2019年9月3日)
  4. 星野源雑談集1(12人の様々な職業の方との”雑談”)(単行本:2014年12月18日)
  5. 地平線の相談(細野晴臣さんとの対談本)(単行本:2015年3月28日)
  6. いのちの車窓から(単行本:2017年3月30日 文庫本:2022年1月21日)

出版順?新刊から?オススメの読書順

出版順に、時系列に沿って読んでいきたいよ!という方(私はそうでした)は上記の出版日時を参考にしてください。

特に出版順にはこだわりないよ、という方で、比較的最近星野源のファンになった、という方であればオススメは最新エッセイの『いのちの車窓から』です。星野源さんはくも膜下出血による療養休暇を経て日々の生活に対する価値観が変わったことをさまざまな場で語っていますが、その価値観が変わった後の時期に書かれたのが『いのちの車窓から』です。最近ラジオやテレビのトーク番組などで感じる彼の雰囲気が好きだという方にとっては一番イメージに近い星野源に出会うことができるのが『いのちの車窓から』だと感じます。その後も新しいものから順に遡っていくのが良いかもしれません。

後は仕事に対しての想いや好きなもの、こだわりについて知ることのできる『働く男』もオススメですね。星野源の音楽や演技が好きで、それらのルーツはどこにあるのか、といったことに関心のある方は特に楽しむことができるでしょう。好きだった映画やCDなどを具体的に挙げながら解説しているコーナーは特に楽しかったです。

その他、ある程度どんな内容や特徴があるのかを知ってから選びたいという方は以下の、内容紹介を参考にしていただければ幸いです。

星野源エッセイの表紙画像

写真はいずれも文庫本版です


星野源エッセイの内容紹介

ここからはそれぞれのエッセイ作品の簡単な内容や特徴を紹介したいと思います。

そして生活はつづく

まずはエッセイ一作目。雑誌連載の時期としては2009年1月号から5月号にかけて掲載されたものに加えて描き下ろしエッセイが7編追加されているという構成です。ソロアルバム『ばかのうた』でシンガソングライターとして本格的に活動し始めるのは2010年ですのでその直前の時期ですね。

俳優業とSAKEROCKでの活動を主にしていた時期に「文章の仕事もしてみたい」という気持ちから仕事をもらい始めたそうです。元々文章を書くことが好きだったとか、得意だったということではなく「憧れはあるけれども決して得意ではなかった」というのが星野源さんにとっての文章という仕事だったそうです。私が知ったときにはすでに”マルチに活動する多彩な人”というイメージになっていたので、それは少し意外な言葉でしたが、実際この『そして生活は続く』はまだそこまで有名俳優という訳でもなく、携帯の料金を払い忘れていたり、コインランドリーに行かなきゃならなかったり、箸が折れたり…と、ままならない日常をもがきながら生活をしている姿が表されていて、とても好感が持てます。

そして、こんな事言うのも失礼なのですが、確かにそんなに文章が上手いという訳ではない笑 でも、なんというか、必死に仕事をしながら日々を送っている星野源さんの人柄がとてもよく伝わってきます。ラジオ等でもよく昔住んでいた「阿佐ヶ谷」時代の話をすることがありますが、おそらくこのエッセイに欠かれているのはそれに近い時代の話ですので、背景をもっと知りたい!という方にはぜひ読んで欲しい一冊です。

以下、Amazonの商品紹介から引用します。

「初めてのエッセイ集です。トイレか旅のお供にどうぞ。」(星野源) 2016年にドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の大ヒットで大ブレイクした、 俳優で音楽家で文筆家の星野源、初めての記念すべきエッセイ集! 善人でも不良でも、有名俳優でもロックスターでも、誰だって家に帰れば地道な日常がある。 携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。 つきまとう劣等感&虚無感と、腹痛に立ち向かい、 そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活を面白がろう! と決意した星野源が 洗面台をビシャビシャにしながら考えた、共感と哀愁をいざなう爆笑エッセイ。 巻末に俳優・きたろうとの文庫版特別対談「く……そして生活はつづく」も収録。

働く男

ファンの方ならよくご存知かと思いますが、星野源さんは仕事に対してとても真摯に向き合う方です。音楽家としても、俳優としても、文筆家としても、すべての仕事に対して真摯に一生懸命に向き合う、そういう姿勢が作品からも伝わってくるのが彼の魅力の一つだなと思います。

そんな星野源さんの仕事に対するこだわりや、いまでは多方面で仕事をしている星野さんが影響を受けてきた作品とはどんなものだったのかといった仕事につながるルーツの話など、「仕事」や「働く」というテーマでさまざまな角度から書かれたのが『働く男』です。

いわゆるエッセイ・随筆的な文章はあまりないので、エッセイ作品自体を楽しみたいという方は他の作品を読むことをオススメしますが、ファンとしてはこういう本が一冊あるのはとても嬉しいです。自分の好きな歌手や俳優全員にこういう解説本を書いてほしいと思うぐらい。

具体的には、映画紹介エッセイ、コラム、ショートストーリー(掌編小説的なもの)、俺を支える55の◯◯(幼少期からの影響を受けたもの、好きなもの紹介)、SAKEROCKからソロまでの作品・曲解説、俳優としての主な出演作、その裏では(年表形式に自筆書き込みで解説)、星野源ってどんな人?(関係者の証言)、又吉直樹との対談、などが収録されています。

文庫化したのは、病気療養を経て仕事に対する考え方が変わってからなので、文庫版の「はじめに」では当時との違いや当時の文章に対する感覚なども書いてあるのが面白いです。(ちなみに単行本版ではバッチリスーツでカミソリみたいに尖った星野さんが表紙を飾っておりその写真もかっこいいのですが、文庫版にも巻頭グラビア的に単行本時のカバー写真もバッチリ収録されています)

以下、Amazonの商品紹介から引用します。

働きすぎのあなたへ。働かなさすぎのあなたへ。 音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、過剰に働いていた時期の自らの仕事を振り返り、解説した一冊。映画連載エッセイから、ショートストーリー、自作曲解説、手書きコード付き歌詞、出演作の裏側、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。くだらなさも真剣度も120%全部盛り! 働く男・星野源のある意味「攻略本」。 星野源はなぜこんなにも人気なのか? 本書を読めば人々の心を掴む理由が分かります。 文庫化にあたり、「働く」ことについて現在の気持ちをつづった書き下ろしまえがき「今はそんなに働きたくない男(仮)」、芥川賞作家となった又吉直樹との特別対談「働く男同士の仕事の話(仮)」を収録。


よみがえる変態

エッセイ3作品目。この本に収録されている文章の雑誌初掲載の時期は2011年5月号〜2013年2月号、そして2013年6、7月号です。

くも膜下出血で倒れ入院したのが2012年末ですので、ちょうどその前後の期間を挟んでいることになります。実際本作の後半では「生きる」と題された復帰後のエッセイや「楽しい地獄だより(単行本時の書き下ろし)」など、入院生活や手術後の精神的にも肉体的にも厳しかった様子が書き表されています。

それでも流石だな、と感じるのは通常運転でふざけも含んだ前半と、病気療養の様子を書いたシリアスな後半という形で雰囲気が一変しているわけではなく、後半においても確かに苦しさやツラさは伝わってくるんだけど、ユーモアも含めながら書ききっているところに人柄というか、仕事へのこだわりや真摯さを感じます。

以下、Amazonの内容紹介から引用します。

とある人間が死の淵から帰ってきた。
――ただいま!!

エロも哲学も垣根なく綴った怒涛の3年間。


アルバム制作やライブ、ドラマ撮影に執筆。
やりたかったことは次々と仕事になったが、片時も休まる暇がない。
自分がなりたいと思う姿を追いかけるほどに消耗していく中、
突然の病に襲われた。

……まだ死ねない。

これから飛び上がるほど嬉しいことが起こるはずなんだ。
死の淵から蘇った3年間をエロも哲学も垣根なしに綴る。


いのちの車窓から

2022年4月現在の最新エッセイです。最近ラジオやテレビで見られる星野源さんの雰囲気に一番近い文章を読むことができます。というか文章がとてもお上手になったような。上手い・下手というよりも肩の力が抜けたという方が近いかもしれません。

実際本編中でも「何年も書き続けた結果、今では自分の想いをそのまま言葉にできるようになった」「今は文章を書くことが、とても楽しい」ということを書いていらっしゃいます。

こういう苦手だけれども好きなものは好きというという姿勢や、続けることで仕事にするといった姿勢やそれを素直に表現してくれることは星野さんの最大の魅力の一つだと感じますし、勇気づけられるところです。

時期としては「逃げ恥」や「真田丸」、「恋」や「紅白」などここ数年の大活躍の裏で、どんなことを感じながら日々の仕事に向き合っていたのかを楽しむことができますので、コアなファンという訳ではない方にもぜひ気軽に手にとって読んでみて欲しい一冊です。

以下、Amazonの内容紹介から引用します。

星野源の大人気エッセイ集、書き下ろしを加え文庫化!

星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載スタートした、エッセイ「いのちの車窓から」。
第1巻となる単行本は2017年に刊行し、ベストセラーに。
【累計42万部突破】となる大人気エッセイ集、待望の文庫化!


ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に「紅白」出場と、
2014年以降、怒濤の日々を送った2年間。
瞬く間に注目を浴びるなかで、描写してきたのは、
周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと、心の機微……。
その一篇一篇に写し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。

以上、本記事では星野源さんのエッセイについてご紹介しました。ぜひ気になる作品から手にしてみてください。