本から本へつながる書評ブログ『淡青色のゴールド』

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読書は紙派の読書家が考えるオーディオブックと電子書籍のメリットとは?

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読書は紙派の読書家が考えるオーディオブックと電子書籍のメリットとは?

こんにちは。書評ブログ「淡青色のゴールド」へようこそ。本記事では「読書は紙派の読書家が考えるオーディオブックと電子書籍のメリットとは?」と題し、オーディオブックや電子書籍と紙の読書との違いや使い分けのポイントについてオーディオブックと電子書籍のメリットを紹介しながら解説します。

 

いろいろある本の読み方。オススメは使い分けること!

読書は紙で行うのが一般的、というのはもうちょっと昔の話になりつつありますね。電子書籍やオーディオブックを実際に活用まではしていないくても存在自体を知らないという方は年々少なくなってきているかと思います。

株式会社インプレスホールディングスの『電子書籍ビジネス調査報告書2021』によると、電子書籍の利用率は有料利用のみで少なく見積もっても20%を超えてきているようです。(詳しくは以下をご確認ください)

prtimes.jp

最近はKindleやKoboなどの電子書籍専用サービスだけでなく、特に漫画については漫画アプリで課金まではしていなくとも漫画を読んでいるという方も少なくないかと思います。(同調査によると無料利用も含めると2020年の段階で利用率50%を超えている年代も多いです)

また、Podcast、ラジオの復興なども含めて音声コンテンツも盛り上がってきており、オーディオブックの利用率も少しずつですが伸びてきています。(同調査では利用経験は6.9%、利用意向を持つ人は17.9%)

本の読み方はどんどん多様化しているのですが、なかなか新しい読み方の導入に踏み切れないという方も少なくないかと思います。特に有料で課金するかどうかというところでは悩む方も多いでしょう。本記事では紙で読む読書、電子書籍、オーディオブックそれぞれのメリットをご紹介しますが、先に結論を述べてしまえば、どれか一つの読み方に固定するのではなく、複数の読み方をそれぞれのメリットに応じて使い分けるというのがオススメです。

紙の本のメリット・良いところ

それでは、ここからは紙の本、オーディオブック、電子書籍それぞれのメリットや良いところを5つずつご紹介します。まずは紙の本から。

  1. 物としての存在感
  2. 付箋や書き込みなどの使いやすさ
  3. 記憶に残りやすく、思い出しやすい
  4. 棚、コレクションとしての価値
  5. 貸し借り、譲渡など他者とのやりとりができる

1. 物としての存在感

紙の本の1番の良さ。それは何と言っても物理的な存在感です。物としてそこにあるということ、手に取り、重さを感じたり、ページを捲る感触を味わいながら読書をするというそれらすべてが合わさってこそ「読書」という体験だと言えるのではないでしょうか。こんな記事を書いてはいますが、私は個人的にはやはり紙の本が大好きです。装丁の美しさなどもやはり印刷された本だからこそ楽しめるものであり、中身に書かれている情報以外の付加価値もたくさんあるのが紙の本の良いところです。ブックカバーや栞などの周辺の小物を楽しめるのも紙の本だからこそです。

2. 付箋や書き込みなどの使いやすさ

2つ目は付箋や書き込みなどの使いやすさです。何か学習用に本を読んでいるときや物語で印象に残った箇所などの記録に付箋を貼ったり、メモ書きや線を引いたりといった使い方をする方も多いでしょう(書き込みなんてダメ、絶対!という方もいらっしゃると思いますが)。電子書籍にもブックマーク機能や書き込み機能などはあるのですが、個人的には付箋やメモ書きなどのアナログな方法の方が圧倒的に読み終わった後に見返しますね。電子書籍で付箋した箇所の一覧を見返すのってけっこう大変で、どこが目当ての箇所だったのか探すのが難しいです。

3. 記憶に残りやすく、思い出しやすい

2つ目の観点とも関わると思いますが、特に何かしらの学習用や考えたいことがあって読む本の場合には紙の本の方が記憶に残りやすいと感じています。学術的な研究を参照しているわけではない個人的な感覚にはなりますが、紙の本の場合、本のどの辺りの箇所だったかが例えば「本の真ん中辺りで見開き右側のページに書かれていた」などといった形で実際の内容と本の物理的な印象がひも付きながら記憶されるのが良いのかなと考えています。また、読み終わった後に本棚に並んでいる背表紙や付箋が何気なく目に入るときにその本について想起するということが記憶の定着や思い出しやすさにつながっているのかなと感じています。電子書籍は場所を取らない一方で記憶からも薄れがちですね。

4. 棚、コレクションとしての価値

4つ目はここまで述べてきたこととも関わりますが、紙の本が複数集まった状態、本棚としての価値です。本棚に自分がこれまでに読んできた本集めてきた本を眺めていること自体から幸せを感じる方もいらっしゃると思いますし、人の本棚を見る機会があればそれだけでなんとなくその人のことがわかるような気がします。本に限りませんが、物が集まっているコレクションにはやはり独特の価値がありますね。場所は取りますが。

5. 貸し借り、譲渡など他者とのやりとりができる

最後は貸し借りや譲渡(ゆずる、あげる、もらうなど)など他者との関わりの中での扱いやすさです。友人と本や漫画を貸し借りをするというのはWebサービスのアカウントと紐付いている電子書籍やオーディオブックではどうしてもやりにくいもので、紙の本ならではのメリットといえます。おすすめの本を貸し借りしたり、あるいはプレゼントしたりはやはり物理的な本だからこそできる楽しみ方ですね。

オーディオブックのメリット・良いところ

続いてはオーディオブックのメリット・良いところです。

  1. 時間の有効活用(ながら読書)
  2. 朗読者による演出
  3. 一定のペースで読み進められる
  4. 目を使わない
  5. (定額制の場合)本を選ぶハードルの低さ

1. 時間の有効活用(ながら読書)

オーディオブック一番のメリットはこれでしょう。電車移動や運転中などに音楽を聴く代わりにオーディオブックによる聴く読書をしたり、あるいは料理や掃除などの家事の最中に使ってみたりと言った形での「ながら読書」ができるということ。通常の読書だと紙の本であれ、電子書籍であれ手と目がふさがってしまいますのでなかなかできなかったことですので、今まで本を読むことができなかった時間を読書に使うことができるようになります。忙しくて本を読む時間がなかった方が本に触れる時間を作ることができたり、通常の読書と合わせることで今まで以上にたくさんの本を読むことができるようになったりします。一方で、「ながら読書」ができるというのはメリットでもありますが、デメリットにもなります。当たり前ですが、「ながら」だと通常の読書に比べて集中力が無い状態となりますので、本の内容がうまく理解できない場合があるなどの可能性がある点はご注意ください。

2. 朗読者による演出

2点目は実際に自分で使ってみるまであまり意識していなかったのですが、朗読者というプロに読んでもらえるという体験のすごさです。小説や対談形式のものなど、台詞や口語的な記述のある本の場合特に、登場人物や書き手の感情をしっかりと演出してくれる朗読は自分の頭の中で黙読するのとは全く違った臨場感があり、自分だけで読んでいたら味わえなかった感動があります。もちろん朗読者にも合う合わないがありますので、あまり好みではない方にあたってしまう可能性もありますが、私はあまり朗読の質が悪いと感じたことはなく、皆さんやはりプロだなぁと感心することが多いです。

3. 一定のペースで読み進められる

3点目も朗読者がいる聴く読書ならではの観点で、一定のペースで進んでいくということです。通常の読書であれば、例えばちょっと難しいところで止まってしまったり、つまらないと感じるところで飽きて集中力がなくなってしまったりといったこともあるかと思いますが、オーディオブックの場合はどんどんと進んでいきます。もちろん難しくてよくわからなかった箇所などは戻って聴き直すこともできますが、「ながら読書」の場合などはなかなか聴き直しもしません。でも実は少しぐらいわからなくてもそのまま進んでいくとだんだんわかってくるということが結構ありますし、一定のペースで最後までどんどん読み進んで、最後まで行ききってしまうというのはある意味良いことです。もちろんすべての本を最後まで読むべきかという問いはそれはそれであると思いますが、やはり読み終えるということに満足感はありますからね。なかなか本を読み終えられないという悩みを持っている方には特におすすめしたい点です。

4. 目を使わない

4点目は目を使わないということ。使うのは耳ですので、目を休めることができます。スマートフォンとともに生活をしている現代社会では慢性的に眼精疲労気味という方も少なくないかと思います。特に、私自身もそうなのですが、仕事でもPCを使うような方の場合、一日中画面などを見て過ごしていて常に目が疲れているという方もいらっしゃるでしょう。そんな本は読みたいけど、目は休めたい!という方にはオーディオブックはオススメです。

5. (Audible、audiobook.jpなどの定額制の場合)本を選ぶハードルの低さ

5点目は利用するサービスやプランにも寄るのですが、定額制聴き放題の場合、通常の書籍購入に比べて本を選ぶハードルが下がり、読む(聴く)本の幅を広げやすいということです。私は紙の本や電子書籍と使い分けをしているからということもありますが、オーディオブック(私はAudibleを利用しています)では、気になっていたり興味はあるけど迷っていたという本や、話題になっているからチェックはしておきたいけど優先度は低いなという本など「買うほどではないな」と思っていた本を優先的にオーディオブックで選ぶようにしています。結果として予想以上に面白くて紙で書い直した本と出会ったことも何度もあります

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電子書籍のメリット・良いところ

続いて電子書籍のメリット・良いところです。

  1. 持ち運びの便利さ
  2. 場所を取らない
  3. 価格が安い(セールやクーポン)
  4. 文字の拡大・縮小
  5. 書籍内の情報を検索して調べられる

1. 場所を取らない

電子書籍の一番のメリットは何と言っても物理的な場所を取らないということでしょう。本や漫画を大量に所有している人はコレクションとして楽しむという方も多いと思いますが、一方で「置く場所がない」ということに頭を悩ませている方も少なくないでしょう。KindleやKoboなどで新刊本を電子書籍で購入する以外にも、すでに自分が所有している本を電子化するということを行っている方も多くいらっしゃいます。

2. 持ち運びの便利さ

2つ目は「持ち運びの便利さ」です。場所を取らないと似ていますが、外出時などにかさばらずに持ち運びができるという点は大きなメリットです。特に出張や旅行時などに本好きの方は何冊も持っていきたいと思うのですが、紙の本だとかさばるわ重いわで大変なんですよね。電子書籍であればその点心配ありません。移動中の電車の中や、飲食店で並んでいるときなどちょっとした隙間時間にスマホをサッと取り出して気軽に読みやすいという点も強力なメリットです。また、少し観点が異なるかもしれませんが、電子書籍専用端末の中には防水機能が付いているものがありますので、お風呂で読書を楽しむといったこともできたりします。

3. 価格が安い(セールやクーポン)

3点目は価格面です。書籍というのはあまり割引が行われないのですが、電子書籍の場合には別です。特にKindleやKoboなどの大手プラットフォームでは頻繁にセールの開催やクーポンの配布が行われており、それらを活用すると紙の本よりも安く購入することができることが多いです。(セールになる対象本の多さという点ではKindleが圧倒的で、一方の楽天Koboは楽天ポイントが優れてますのでポイントを貯めたい・使いたいという方はKoboを使うのが良いかと思います)

4. 文字の拡大・縮小

4点目は文字の拡大や縮小など表示を変更できるという点です。文字サイズの他に明朝体からゴシック体に切り替えるなどフォントの変更なども行うことができるのは、電子書籍ならではの特徴です。特に老眼や弱視など視力に不安のある方の場合は拡大して表示できる電子書籍は読書を協力に支えてくれるでしょう。

5. 書籍内の情報を検索して調べられる

最後は検索機能です。データ化されているからこその特徴ですね。紙の本でも印象に残った箇所は付箋を貼っておくなどして記録しておくことはできますが、付箋が大量にあると「どこに書いてあったっけ」とわからなくなってしまうことは少なくないですよね。電子書籍の場合はキーワード等で本文を検索することができるため、紙の本の場合とは違った調べ方や振り返り方ができます。(紙の本のメリットのところでも書きましたが、付箋・ブックマーク機能自体は電子書籍のものよりも物理的な付箋の方が個人的には使いやすいです)

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紙の本、オーディオブック、電子書籍の使い分け方例

最後に、上記のようなそれぞれのメリットや特徴を踏まえて私自身がどのように使い分けをしているのかをご紹介します。

紙の本で読む本

  • 仕事で使う本、勉強用の本などしっかり読みたい本
  • お気に入りの作家の本

まず、本気で読む本は紙の本で買うことが多いです。色々な読み方を使い分けていますが、やはり頭に入る感じというか理解度という点では紙の本が優れていると感じますし、読み返したりするのも物理的に手に取れる方がやりやすいため、仕事用や勉強用などのしっかり読みたい本は紙ですね。

あとは好きな小説家などの作品は今でも紙で買います。これはコレクションとしての観点ですね。

電子書籍で読む本

  • 漫画、ライトノベルなど
  • ちょっと気になるテーマの新書など
  • お試ししてみたい作家の本
  • セール等で気になった本

漫画についてはほとんどすべて電子書籍で買うようになりました。やはり漫画はかさばりますからね。スマホで読むと見開きページが読みにくかったりするのですが、電子書籍専用端末やタブレット端末などをもっている場合はこの点も問題ありません。

ライトノベルは気になっている作品はあっても、わざわざ買う程じゃあないかなという感覚だったのですが、電子書籍を導入してからは気軽に購入するようになりました。電子書籍はちょっとした隙間時間などに気軽に読むことも多いため、ライトノベルなど気軽な本を読みたいときにも個人的には重宝しています。

また、紙の本でしっかり読む程ではないけれど気になっていてチェックしておきたいんだよな、というテーマがあったり作家がいる場合、多くは新書なんですが、まずは電子書籍で気軽に読んでみるということもよくやっています。読んでみて気になれば紙で書い直したり、同じテーマの別の本を紙でかったりしています。

あとはセールやクーポンで安く購入できる場合に、気になった本が見つかればそれも購入しています。

オーディオブックで読む(聴く)本

  • 紙の本や電子書籍では買わないけれど気になるテーマや作家の本

私がオーディオブックを聴くのは、ランニング中か家事(料理や掃除)中、あとは移動中などで基本的には「ながら読書」です。紙の本に比べると集中力はない状態なので、気軽にちょっと読んでみるかなと言う本を選ぶことが多いです。また、私はAudibleを利用しているので月額の定額制です。何冊読んでも料金は変わらないので、紙の本や電子書籍では買わなかっただろうけれど、という本もちょっとでも気になればとりあえずリストに追加しておくということができ、今まで以上に読書の幅が広がっています。最近はAudibleにBLUEBACKSの本が追加されることが増えているので、専門ではないけれどずっと関心は持っている自然科学系の読書をランニング中に聴くというのが楽しいです。

まとめ

以上、本記事では「読書は紙派の読書家が考えるオーディオブックと電子書籍のメリットとは?」と題し、紙の本・電子書籍・オーディオブックそれぞれのメリットや特徴をご紹介してきました。それぞれ強みが異なりますので、使い分けをしていくのがオススメです。ただし、人によっては本記事で挙げたメリット自体にそれ程の価値を感じないということもあると思います。例えば本を読むのは基本的に情報収集用でコレクションとして並べることにあまり価値を感じないという方であれば、紙の本の物理的な側面はメリットよりもデメリットの方が大きくなるでしょう。どのような本を読みたいかというご自身の関心や、どのような生活の中でどのように本と付き合いたいかなど、色々な観点での価値観によってメリットとデメリットが入れ替わったり優先度が変わったりすると思いますので、本記事がご自身にあった読書スタイルを見つけるのに参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。