本から本へつながる書評ブログ『淡青色のゴールド』

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未経験から経営コンサルとして独立した私が読んでよかった本10冊【独立志望者にオススメする超基本読書】

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未経験から経営コンサルとして独立した私が読んでよかった本10冊【独立志望者にオススメする超基本読書】

こんにちは。当ブログ「淡青色のゴールド」にお越しいただきありがとうございます。本記事では「未経験から経営コンサルとして独立した私が読んでよかった本10冊【コンサル志望者にオススメする超基本読書】」と題し、私がまったくのコンサル未経験から経営コンサルタントとして独立して仕事をするようになるまでに役に立ったと感じる本をご紹介します。コンサルタント志望の方やコンサルに限らずフリーランスとして独立することを目指される方には参考にしていただけるのではないかと思います。

 

 

本記事の対象者

本記事は以下のような方を読者として想定しています。

  • コンサルタント志望だけど、何から勉強してよいか分からない方
  • フリーランスとして独立することを目指すために基本的な力をつけたい方

上記のような方を対象として、基本的な力が身につく必須本を厳選してご紹介します。

すでにコンサルファームに入っているような方であれば、その会社の育成方針に乗っかって勉強やスキルの習得に励む方が近道だと思いますし、本についても会社の先輩にオススメを聞いた方が良いと思います。本記事ではそうではなく、コンサル業界を志望している段階で読書から勉強を進めておきたいという方や、あるいはフリーランスとして独立するためにコンサルティング力も含めて力をつけたい方を対象とした、基本的な力をつけるための書籍紹介になります。

また、本記事で紹介する書籍を選ぶ上で重視したのは、あまり難しくなく読むことができて、しかも実務に対して良い影響のある本です。

コンサルティングに関わる本なんて探せばいくらでもありますし、本を紹介する記事もいくらでもありますので、他の記事でまっさきに紹介されるようなコンサルティング自体の解説本などは避けて紹介するつもりです。タイトルに「コンサルタント」や「コンサルティング」というキーワードが入っているものは避けた形で選んでいます

 

コンサルとしての簡単なプロフィール

まずはコンサルタントとしての私の簡単なプロフィールといいますか、私がいったいどんなコンサルティングを行っているのかということを簡単にご説明します。というのも、「コンサルタント」というのは名乗った者勝ちな職業なんですよね。国家資格などがあるわけではありませんし、一口にコンサルタントといってもどんな業種のどのような課題を対象として、どのような支援スタイルを取っているのかということも様々です。経営コンサルとか、戦略コンサルとか、ITコンサルとかいろいろ言いますよね。

ざっくりと箇条書きで簡単にプロフィールをまとめます。

  • コンサルタント歴は5年目(2016年〜)
  • 独立してからは2年目
  • キャリアはWeb系の事業会社でWebディレクター→ベンチャーコンサルファーム→Web系ベンチャー→独立
  • 保持資格は上級ウェブ解析士(ベンチャーコンサルファーム時代に取得)
  • 主な対象クライアントは中小企業や非営利組織、自治体
  • 特定企業に対するコンサルティングの他、研修講師なども行う
  • 支援テーマは、実績ベースだとWebマーケティング関連が多めだが、事業計画立案、事業開発、組織開発など幅広く対応
  • 調査分析などをベースに提案を行うことよりは、クライアントやその担当者の体質改善への伴走に重きを置いた支援スタイル

 

私がコンサルとして独立するまで

大手コンサルファーム出身なのではなく、元々はバリバリの事業会社の現場出身で、コンサルは未経験でした。ベンチャーコンサルファームで2年ほど働いたことでコンサルタントとしての仕事の仕方はある程度学ぶ機会はありましたが、何分ベンチャーだったので教育体制などが整っているわけもなく、コンサルタントとしての基礎力や考え方などは読書から仕入れることになりました

コンサルタントになりたくてなったわけではありません。むしろ、私は事業会社にいた際はコンサルタントが大嫌いでした。私がいた事業会社はいちおう東証一部上場の企業でそれなりに有名な大きな会社でしたので、外部のコンサルタントが入ってくることもありましたし、コンサル経験のある転職者が入社してくることもありました。私は現場社員としてそうしたコンサルが関わるプロジェクトにアサインされることも何度もありましたが、残念ながら多くの場合現場の課題は何も解決せずに中途半端にプロジェクトは立ち消えになっていきました。そして私の中に残る感情は「現場のこと何も分からずに好き勝手なことばかり言いやがって!」です。なので、コンサルタントが大嫌いでした

その後なぜかベンチャーコンサルファームに転職することになるのですが、これはコンサルタントになりたかった訳ではなく、その会社を起業した人と一緒に働きたかったというのが転職の大きな理由でした。転職のずっと前から知っていた人で、その人の考え方や掲げているビジョンに共感し、一緒に働きたいという思いが強く、職種自体にはそれほどのこだわりを持っていませんでした。というのも、事業会社ではいちおうWebディレクターということになっていたのですが、新規事業開発系の比較的小さな部署だったこともあり、事業企画からマーケティング、Webディレクションに簡単なWeb制作まで幅広く担当していたためそもそも職種にあまりこだわりは持っていなかったですし、何の職種でもそれなりに働けるだろう、というちょっとした自信もありました。

ただ、コンサルタントとして働くというのは思っていたよりもずっと難しいことでした。ただ単に問題を自分が解決するということではなく、クライアント自身が解決していけるように支援していくというコーチング的なスタイルを志向したコンサルティングファームだったこともあり、物事の発想や考え方、そして仕事の仕方なども一から作り直す必要に迫られました。しかし、慌ただしいベンチャー企業では誰も私の教育になど構っていられません。

創業者に同行する案件でコンサルとしての振る舞いを見て学びながら、足りない部分は読書で埋める必要があったのです。元々読書は好きでしたが、あれほど必要に迫られて勉強するための読書をしたのは初めてでした。睡眠時間を削って勉強し続けるのはなかなか大変ではありましたが、少しずつ成果が出せるようになることを感じられるのは楽しかったですね。

その後、そのベンチャーコンサルファームが解散することになり(全員独立志向が強かったので倒産ではなく自ら解散しました)、1年程知り合いの会社を手伝った後、フリーランスとして独立することになりました。

ということで、外資コンサル出身というような華やかさはなく、コンサルまったくの未経験からコンサルとして独立してなんとかやっていけているという叩き上げ感の強い経歴ではありますが、だからこそ泥臭くフリーランスとしてやっていきたい人には参考にしていただける部分があるのではないかと思っています。

 

独立するために必要な力とは

さて、本の紹介に入る前にそもそもコンサルタントとして独立するためにはどういう力が必要なのかということを考えましょう。紹介する本はそれらの力を身につけるのに役立つ本ということです。ここでは3つの観点に分けて解説します。

①課題解決力

まず一つは課題解決力です。コンサルタントはどのようなクライアントのどのようなテーマを扱うにしろ、クライアントの課題を解決する力が必要です。相談されても何も解決できない、解決のための方向性を示せないのではコンサルタントとは言えません。

もちろん誰の何を解決したいかによって必要とされる力は変わりますので実際には自分なりの得意分野を作るためにその分野の専門性を上げる読書を進めていくことは必要だと思いますが、いったん本記事ではその点は置いておきます。その前に何を専門分野、得意分野とするにしても必要となる基礎的な課題解決力を身につけるのに必要な視点を得られる本をご紹介します。

課題解決をするために一番必要な力は何か。それは、課題が何かを特定する力だと言えます。課題が何かを特定することができれば解決策を検討すること自体はそれほど難しくない場合が多いです。例え難しかったとしても、方向性さえ見えていれば怖くはないですよね。

ということで、何をおいても課題を特定する力が必要になります。では課題を特定するにはどうするればいいか。ここからは考え方がいろいろあり、「問いを立てること」という言い方をする人もいたりしますが、私としては問いのさらに前提として「思考の型を作ること」が必要なのではないかと思っています。物事を捉える思考の型をしっかりと自分の中に作っておくことで物事を認識・理解する速度があがり、そこから違和感や疑問を感じる部分に対して問いを立てていくことができます。

②対人スキル

続いては「対人スキル」です。もう少し噛み砕いて言うと「対人コミュニケーションスキル」と言ってもいいかもしれません。コンサルという仕事は当然クライアントと話をしながら進めていく仕事になります。相手に質問をして引き出す力、そして自分の考えを相手に伝える力がなければいくら課題解決力自体が高くとも実際には課題解決をすることはできません。

そしてそれだけでなく、独立して仕事をしていく場合には、顧客を見つけ自分を売り込む営業力であったり、契約などの条件面について交渉を行うような場面も出てきます。個別の案件を適切に進めていくための力であると同時に、案件を作り出していくためにも必要となるのが対人スキルです。

言ってしまえば対人スキル自体も③の職業人としての基礎力に含められるものではありますが、その中でもフリーのコンサルタントとしてはより重要性が高いものとして取り上げています。

③職業人としての幅広い基礎力

3つ目は「職業人としての幅広い基礎力」です。この点についてはコンサルタントという職業というよりはフリーランスの個人事業主としての生産性をあげていくための観点となります。この基礎力がなければ仕事の量も質も低下してしまい、働き続けることが難しくなります。逆に言えばこの基礎力さえ高めることができれば、どんな仕事であれ成果を出していくことができるのではないかと考えています。具体的には、タスクやスケジュール管理の力や資料作成などの力です。

 

読書はコンサルタントにとって効率の良い勉強法

勉強をする方法や知識を習得する方法は何も読書に限った話ではありません。書籍としてまとまった情報が出てくるよりも先にネット上には速く情報が出てきますし、セミナーや研修等の場で学ぶことのできることも多くあります。ただ、コンサルタントという仕事をしながらの勉強法として考えるなら読書にはいくつかのメリットがあります

①体系的にまとまった知識を学ぶことができる

まず1つ目のメリットは書籍の情報は「体系的に整理された知識」であるということです。書籍として出版されるまでに著者や編集者の手によって情報が整理されたものを読むことができるため、知識の習得、物事の理解の効率性が高いというのが読書の特徴です。ネット上には書籍化されるよりも速く情報が上がってくることが多いですが、ネットの情報は玉石混交であったり、断片的な情報であったりするために、しっかりとした理解を得るためには情報を集め、整理するのに多くの時間と労力がかかります。

例えば私は新しい業界のクライアントと仕事をする場合には、業界研究を兼ねてその業界や業態、業種に関する書籍を数冊読みことにしています。同じテーマの本を2、3冊続けて読むと自分の中に知識がある程度蓄積されるため、クライアントの理解を早めることができます。クライアントと関わるごとに、新しい仕事をするごとに自分の中に体系化された知識を取り入れることができる、というのは楽しいことです。

②移動の隙間時間に取り組みやすい

2点目は働き方に関するものです。コンサルタントは客先に伺うことが多いため、移動時間が多くなります。都内の細切れな電車移動もあれば、新幹線や飛行機といった少しまとまった移動もあるのですが、どちらであっても細切れの隙間時間に取り組む勉強としては読書は最も適していると感じます。書籍化されていない知識が得られることも少なくないため、まとまった時間が取れるときにはセミナーなどに参加することもありますが、そのような余裕が取れることばかりではありません。忙しい毎日の中で勉強を続けていくためには読書の活用が効率的です。

③コスパが良い

3点目はコストパーフォーマンスの良さです。例えばビジネス書であれば1,500円〜3,000円程度ですが、一冊の本から一つでも仕事に使える知見を得ることができ、クライアントに価値を感じてもらうことができれば、次の仕事として返ってくることも多く、その価値は10倍にも100倍にもなります。一冊から一つ何かを得る、活かす。それだけを意識すれば、読書程コスパの良い勉強はありません。

 

課題解決力を高めるための本①フレームワーク思考編2冊

課題解決力を高めるための本はフレームワーク思考編と事業分析編に分けました。フレームワーク思考編は物事を考える際の枠組みをどのように自分の中に作っていくかという視点です。思考の枠組みがあれば物事を理解したり、考えていく速度は格段に上がります。

 

佐藤 允一『新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方』 

 まず一冊目は『問題解決入門』です。コンサルタントの仕事は課題を特定することだという話を先にしましたが、そもそも「課題とは何か」ということをこの本以上に簡潔に説明する本を私は知りません「課題とは理想と現実のギャップであり、課題に対処することが問題解決である」。課題を理解したり、整理するためのビジネスフレームワークは多々ありますが、細かなフレームワークに飛びつく前提として、この課題とは何かに対する確固とした理解を作っておくことで、どんな問題に向き合うときも「そもそも理想はどのように定義されているか」「現状はどうなっているか」の2つのもっとも重要な問いに立ち返ることができるようになります。

 

手塚貞治『戦略フレームワークの思考法』

 2冊目は『戦略フレームワークの思考法』です。世の中にはたくさんのフレームワークがあります、3Cとか4Pとか4Cとか5forceとか。ひとつひとつのフレームワークを勉強することも大切なのですが、ひとつひとつ勉強しても多分使えるようにはなりません。そして使えなければフレームワークをいくら知っていても意味はまったくありません。本書は世の中に多々あるフレームワークを3つに整理して理解する方法を提示するとともに、フレームワークを知っている状態から使える状態になるとはどういうことか、を解説してくれます。使いこなせるようになるためには実際のケースにたくさん取り組むことも必要だと思いますが、先に基本的な視点として自分の中の整理を行っておくことは有効だと思います。

 

課題解決力を高めるための本②事業分析編3冊

続いては課題解決力を高めるための本の事業分析編です。フレームワーク思考編が自分の中の思考の枠組みを作るためという視点でしたが、続く事業分析編はもう少し実務よりというか、個々のクライアントやクライアントの課題理解を促すための本です。あるいはクライアントに課題を説明する力を高めるための本とも言えます。

 

佐々木裕子『数字で考える力』

まずは『数字で考える力』。ビジネス上の話をする際に、数字で考え数字を元に話をするというのは非常に基本的なことですが、残念ながらそうではない現場にもしばしば出会います。まずは自分自身が数字で思考する力をつけるということも大切ですし、数字で考えることがなぜ大切なのかをクライアントに説明できるようになることも大切です。特に相手に伝えるということを考えた際には、簡潔な言葉で具体的にまとまっている書籍を参考にすることが有益です。その点で本書は非常にオススメです。とても分かりやすい。クライアントの若手担当者にもオススメすることが多い本です。

 

原尚美『事業計画書のつくり方』

 続いては事業計画書に関する本です。『問題解決入門』の紹介の際に、「課題とは理想と現実のギャップである」という話をしましたが、事業計画とは言わばその企業が何を目指していくかという計画であり、つまりは「理想」をまとめたもののことです。単に理想というふわふわした言葉で語るのではなく、クライアントの理想を具体的なレベルに整理していくために事業計画書という構造を活用することでクライアントにとってもコンサルタントにとっても理解の速度は非常に高まりますので、支援テーマとして中期事業計画の策定そのものを扱うかどうかに限らず、事業計画書の理解をしておくことは有効です。本書は非常に基本的な視点で、小難しいビジネス用語をあまり使わずに事業計画書を説明しているためクライアントへの説明用の資料作成等にも非常に有効ですし、初心者が最初に事業計画を学習する一冊としてもオススメです。

 

小川卓『入門 ウェブ分析論』

事業分析編の最後は『ウェブ分析論』です。ウェブに関する一定の理解をしておくことは、ウェブ自体を自身の専門テーマにするかどうかに関わらず、必須の素養となりつつあります。よほど特殊な事業が無い限り現代社会でビジネスを行う上でウェブを抜きに進めることは難しいからです。書ではウェブと事業の関係を構造的に理解する大きな視点から、Webサイトの具体的な分析方法までを体系的に理解することができます。少し分厚い本ではありますが、この一冊を通して理解するだけでアクセス解析から事業分析まである程度のレベルまで達することができます。

 

対人スキルを高めるための本3冊

対人コミュニケーションスキルを高める本としては3点紹介します。

 

ロジャー・フィッシャー、ウィリアム・ユーリー『ハーバード流交渉術 必ず「望む結果」を引き出せる!』

まずご紹介するのは『ハーバード流交渉術』です。コンサルティングそのもとというよりは案件獲得のための営業や契約面での交渉などの場面で使える視点を取り入れることができます。自分に有利な条件にこだわり強気に行き過ぎて関係性を壊すのではなく、相手との関係性を重視しすぎて条件を妥協するのでもなく、双方の利益を適切に追い求めることや相手にもその立場を共有してもらう交渉術「原則立脚型交渉」について理解することができます。

書評記事も書いておりますので良ければお読みください。

 

daisuket-book.hatenablog.com

 

コーチ・エィ『コーチングの基本』 

続いてはコーチングです。コンサルタントはコーチング自体が仕事ではないのですが、コンサルティングの仕事の中にはコーチングの要素も重要になることが多いと感じています。コンサルティングを行う上では、相手に知識を教える「ティーチング」と、相手から考えを引き出す「コーチング」を場面によってうまく使い分けていくことが必要となるのですが、後者についてはいくら自分の中に専門分野の知識やスキルを溜めてもそれだけでは足りません。コーチング的なコミュニケーションの基本をしっかりと学びましょう。コーチングには大きく2つの流派があるのですが、ビジネスコンサルティングを行う場面ではビジネスコーチの流派の視点を取り入れる方が有効かと思いますので、ビジネスコーチ視点のコーチング会社コーチ・エィの基本書をオススメします。

 

エドガー・H・シャイン『人を助けるとはどういうことか』 

続いてご紹介するのも広く言えばコーチングやコンサルティングに関わる本ですが、もっと広く日常生活も含めてコミュニケーションの視座を上げることができる一冊です。コンサルティングという仕事は人の相談に答え相手を助けるという構造があるわけですが、世の中には同じような構造の仕事はたくさんありますし、そもそも日常のコミュニケーションの多くにも助ける・助けられるという関係が入り込んでいます。本書ではその構造自体に注目して、相手との関係性の中で何が起こるのか、その中でコミュニケーションがどのような役割を果たすのかという点について理解が進みます。調査分析を行う診断的なコンサルテーションと、相手の行動変革を促すプロセスコンサルテーションの違いなど、コンサルティング自体の類型についても解説されているため、コンサルという仕事の体系的な理解にもつながり、自分の目指すコンサルスタイルを考えることもできます

 

職業人としての基礎力を高めるための本2冊

最後は職業人としての基礎力を高めるための本です。コンサルタントや独立を志望するしないに関わらずすべての社会人にオススメですので、特に新卒社会人の方やこれから就活を行う大学生などにもぜひ手にとって欲しい本です。

 

デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』

スケジューリング、タスク管理についてはまずこの本を読むのが非常にオススメです。この本で説明されるGTDメソッドを知っているかどうかだけで働きやすさが大きく変わると感じています。GTDメソッドはタスクを処理するプロセスのことで、すべてのタスクをこのプロセスで処理することで、適切に分解し、行動を選択し、優先順位を判断することができるようになります。コンサルタントの仕事は基本的に膨大な仕事をスピーディにこなしていく必要がありますので、タスクの管理が下手くそではコンサルタントとして働き続けることは難しいでしょう。このメソッドを理解することで、自分の脳を効率的に活用していくことができるようになり、仕事の質と量が上がっていきます。

 

西脇資哲『プレゼンは目線で決まる』

最後にご紹介するのは『プレゼンは目線で決まる』です。タイトルの通りプレゼンに関わる本です。コンサルティングを行う中では、資料を使って自分の提案を説明することも少なからずあるでしょう。本書はプレゼン自体のやり方の本ではあるのですが、自分自身の目線だけではなく、資料の作り方によって相手の目線をコントロールする視点も学ぶことができます。場合によってはレポートを提出して資料だけが先方企業の中に伝わることもあるのですが、資料だけであっても自分の意図をきちんと伝えられるようになることは非常に重要です。

 

まとめ

以上本記事では「未経験から経営コンサルとして独立した私が読んでよかった本10冊」と題して、私自身がコンサルタントとして独立するまでに役に立ったと感じる本をご紹介してきました。

最後に簡単なまとめを行います。

コンサルタントとして独立するためには大きく3つの力が必要です。

  • クライアントの課題を特定し、解決する力
  • 営業や交渉、クライアントと良い関係を構築するなどの対人コミュニケーション力
  • 一人で多くの仕事を効率的に、円滑に進めていくための基礎力・総合力

それぞれの力を高めていくために紹介した基本的な本から勉強していくことがオススメ。基本的な本から勉強することが有効なのは、自分自身の理解だけでなく、相手に簡単な言葉で説明できる力を得ることがコンサルティングの場面では必要となることが多いためです。

また、これらの基本読書に加えて、自分自身の得意分野を作っていく勉強も行っていくことでコンサルタントとして売り出していくことができるようになるはずです。

参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。